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り、検討が進められている。

 

2 地域医療部・総合診療部等の分類
地域医療部・総合診療部等を大別すると、表9「地域医療部・総合診療部の分類」に示すとおり、設置病院と実施している業務(機能)から4つの型に分類できる、即ち、設置病院としては県立中央病院設置型とへき地中核病院設置型に分けられ、その機能からは地域医療部型と総合診療部型に分けられる。なお、福島県は、町村が一部事務組合を設立し、開設した診療所を拠点に、へき地等の医療支援活動を行っており、他県の部門が県立病院に設置されているのとは異なる独立型である。

 

表9 地域医療部・総合診療等部の分類

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3 地域医療・総合診療部等の機能の分類
地域医療部・総合診療部等が実施している業務を、総合診療部型と地域医療部型に分類し、さらに、へき地等の医療支援機能と院内・院外業務に分類すると、表10「総合診療部型と地域医療部型に分類した場合の機能の比較」に示すとおり、
(1)総合診療部型
?@県立中央病院設置型 4部門
?Aへき地中核病院設置型 2部門
(2)地域医療部型
?@県立中央病院設置型 7部門
?Aへき地中核病院設置型 3部門
?B独立型 1部門
であり、最も多いタイプは、県立中央病院設置型の地域医療部型であった。
総合診療部型と地域医療部型との違いとして、地域医療部型は、独自の外来機能を持たず、他の専門診療科を担当しながら、へき地等の診療支援にウエイトが置かれているのが特徴である。一方、総合診療部型に共通する機能としては、院内における総合内科としての外来診療が上げられる。総合病棟を受け持つ部門もあり、院内業務に重点を置きながらへき地等の診療支援に従事している。また、総合診療部型では、院内に総合外来を設置し、総合病棟も併せ担当する部門があり特記できる。

 

 

 

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